
宗派について

天台宗
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※これは一例です。地域や仏壇の大小などによってまつり方に違いがありますので、正しくは菩提寺にお尋ねください。 -
- ご本尊
- 久遠実成無作の本仏 (くおんじつじょうむさのほんぶつ) 釈迦如来・阿弥陀如来・観世音菩薩など
- 経 典
- よく読まれるものとして、「法華経」「大日経」「金剛経」「蘇悉地経」「梵網菩薩戒経」「仁王般若経」「阿弥陀経」「観無量寿経」「無量寿経」
- 総本山
- 比叡山延暦寺 (滋賀県大津市坂本本町)
- 飾り方
- ご本尊は久遠実成無作の本仏である釈迦如来ですが、阿弥陀如来をまつることも多いようです。それぞれの信仰によって、薬師如来、観世音菩薩、不動明王、 毘沙門天などをまつることもあります(一般的には菩提寺のご本尊にならいます)。向かって右に高祖天台大師最澄のご影像をかかげます。

真言宗
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※これは一例です。地域や仏壇の大小などによってまつり方に違いがありますので、正しくは菩提寺にお尋ねください。 -
- ご本尊
- 大日如来(だいにちにょらい)
すべての仏さまは大日如来が姿を変えたものである、という考えから、さまざまな仏さまがまつられます。
- 経 典
- よく読まれるものとして、「大日経」「金剛頂経」「蘇悉地羯羅経」「瑜祇経」「要略念珠経」「般若理趣経」
- 本 山
- 真言宗には多くの派がありますが、ここでは十派だけをあげておきます。
高野山真言宗 : 高野山金剛峰寺(和歌山県伊都郡高野町高野山) 醍醐派 : 深雪山醍醐寺(京都市伏見区醍醐東大路町) 東寺真言宗 : 教王護国寺(京都市南区九条町) 泉涌寺派 : 東山泉涌寺(京都市東山区泉涌寺屋山内町) 御室派 : 大内山仁和寺(京都市右京区御室大内) 大覚寺派 : 嵯峨山大覚寺(京都市右京区嵯峨大沢町) 善通寺派 : 五岳山善通寺(香川県善通寺市善通寺町) 智山派 : 仏頂山智積院(京都市東山区東山七条下ル東瓦町) 豊山派 : 豊山長谷寺(奈良県桜井市初瀬) 新義真言宗 : 大伝法院根来時(和歌山県那賀郡岩出町)
- 飾り方
- 分派が多く、また地域による違いもあるため、飾り方はさまざまです。 高野山真言宗では中央にご本尊である大日如来を、向かって右に弘法大師、左に不動明王をまつります。豊山派・智山派では左に興教大師覚鑁、あるいは不動明王、観世音菩薩、地蔵菩薩などをまつることが多いようです。

浄土宗
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※これは一例です。地域や仏壇の大小などによってまつり方に違いがありますので、正しくは菩提寺にお尋ねください。 -
- ご本尊
- 阿弥陀如来
- 経 典
- よく読まれるものとして、「観無量寿経」「無量寿経」「阿弥陀経」の三つで「浄土三部経」と呼ばれています。
- 本 山
- 華頂山知恩教院大谷寺 (京都市東山区林下町)
- 七大本山
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増山寺 (東京都港区芝公園) 知恩寺 (京都市左京区田中門前町) 清浄華院 (京都市上京区寺町通北ノ辺町) 金戒光明寺 (京都市左京区黒谷町) 善導寺 (福岡県久留米市善導寺町飯田) 光明寺 (神奈川県鎌倉市材木座) 善光寺大本願 (長野県長野市元善町)
- 飾り方
- 中央にご本尊の阿弥陀如来を、向かって右に観世音菩薩、左に勢至菩薩をまつります。さらに観音菩薩の隣に、唐の善導大師を、勢至菩薩の隣には宗祖円光大師法然をまつります。お仏壇の大きさなどによっては、観音・勢至の両菩薩は省略されます。また、仏壇か厨子の前に戸張を垂らすこともあります。

浄土宗真宗本願寺派

真宗大谷派
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※これは一例です。地域や仏壇の大小などによってまつり方に違いがありますので、正しくは菩提寺にお尋ねください。 -
- ご本尊
- 阿弥陀如来
- 経 典
- よく読まれるものとして、「観無量寿経」「無量寿経」「阿弥陀経」「教行信証」「正信念仏偈」
- 総本山
- 真宗本廟(東本願寺)(京都市下京区烏丸通七条上ル常葉町754)
- 飾り方
- 絵像の阿弥陀如来を中心に飾ることが多いようですが、脇掛けは向かって右に「帰命尽十方無碍光如来」の十字名号を、左に「南無不可思議光如来」の九字名号を飾ります。あるいは右に親鸞聖人、左に蓮如上人のご影像を掛けることもあります。脇掛けが十字名号・九字名号の場合、その前に仏飯器はそなえません。

臨済宗
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※これは一例です。地域や仏壇の大小などによってまつり方に違いがありますので、正しくは菩提寺にお尋ねください。 -
- ご本尊
- 釈迦牟尼仏(ただし、縁によっては、薬師如来や観世音菩薩などをまつることもあります)
- 経 典
- よく読まれるものとして、「般若心経」「大悲呪」「観音経」「白隠禅師座禅和讃」「宗門安心章」
- 総本山
- 飾り方
- 臨済宗には多くの分派があり、飾り方に相違があるので詳しくは菩薩寺のご住職に相談してください。お仏壇の中央にはご本尊として釈迦牟尼仏をまつることが多いようですが、両脇は各派で違いがあります。例えば妙心寺派の場合は向かって右に開山の無相大師の絵像を、左には花園法皇の絵像を飾ることが多いようです。

曹洞宗
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※これは一例です。地域や仏壇の大小などによってまつり方に違いがありますので、正しくは菩提寺にお尋ねください。 -
- ご本尊
- 釈迦牟尼仏
- 経 典
- よく読まれるものとして、「正法眼蔵」「修行義」「般若心経」「観音経」「法華経」「大悲心陀羅尼」「普勧座禅義」「座禅用心記」「伝光録」
- 両大本山
- 永平寺 (福井県吉田郡永平寺町志比)
総持寺 (神奈川県横浜市鶴見区鶴見)
- 飾り方
- お仏壇の中央に、ご本尊の釈迦牟尼仏をまつり、脇に文珠・普賢の三尊形式とするか、向かって右に道元禅師を、左に瑩山禅師を配して「一仏両祖」の三尊仏形式としてまつります(一仏両祖を一本とした、三尊仏の掛け軸もあります)。また、右に達磨大使を、左に道元禅師と瑩山禅師をまつる場合もあるようです。

黄檗宗
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- ご本尊
- <寺院>特定の本尊を立てないことを宗旨とし、有縁の仏(釈迦如来など)を安置する
<在家>釈迦如来を原則とする
- 経 典
- よく読まれるものとして、「般若心経」「観音経」など
- 総本山
- 万福寺 (京都府宇治市五ヶ庄三番割34)
